あなたもすごい人だなぁと思いません?今年もペナントレースをブッチギリで首位を独走しつづける巨人軍を率いる原辰徳監督の話です。
私は仕事柄 色々な職業で監督と名の付く人の本から仕事術の知恵をお借りする時がありますが、今日は名将というしかない(いやね、私は横浜生まれ横浜育ちなものですからもちろん、大洋ホエールズからのベイスターズファンではありますが、、、)原監督の考えから教わった事について記してみました。
因みに原監督自身が書かれた本を見つけることができず。私が若い時、鹿取(我がベイスターズの宝、村田修一を早々の引退に追い込んだ〇〇〇な人)と押さえのピッチャーだった角盈男さんの「巨人原監督に学ぶ 部下の心を掴む 新マネジメント術」から引用しています。
超ポジティブシンキングで生きる
まず、テレビで拝見するだけで人の良さが伝わってきますよね、監督は汚い物、ネガティブな物は見ようとしないというか、目に見えているのにそれを絶対口に出さないそうです。嫌味なことを言われても「そんな考えがあるんだ~」と解釈して全部拾って自分の中で消化して取捨選択していく人なんですって。許容範囲が広いということですよね。たとえ嫌味を言われたとしてもそれを悪くとらえず浄化し、そういう嫌なことからでも必ずどこかに良い部分を探そうとするらしいです。良い所だけ聞いてそこだけを取り入れている。人に対して肯定の部分しかない。絶対否定から入らない、いつも人に対してポジティブに接するそうです。嫌味をよくおっしゃった野村監督からは野球理論が凄いと認めたり、厳しさがめだつ星野監督からは選手管理能力を頂戴したり、なにより長嶋監督からは感覚・勘を真近で勉強し取り入れる。勉強家であるのは当たり前だけど、自分の感情を入れず、まず、取り入れる。そして考える。
現場監督業をはじめ社長業をやっていると否応なしに聞きたくない愚痴や嫌味を耳にする時があります。また協力業者さんや社員の悪い所に気づく時があります。そこだけを見たり聞いたりして「嫌な奴だなぁ とか あいつはダメだとか、いわゆる使えないやつ」と判断してすぐに口に出さずに、いい所を探してそのいい所を生かせるように言葉をかけたり、ポジションを考えてその人の持っているパフォーマンスを引き出して仕事を進めるようにして行かなければ繁栄は無いのではないでしょうか?だから人が集まり、付いてきてくれる。
原監督から学んだ、いつも心がけたい生き方です。
俺のためじゃない、チームのためなんだ!
実この本から沢山の学びがあり大変為になったのですが、全部書くとあまりにも長すぎるのでもう一つだけ紹介させてください。それは、監督自身がよくする「ジャイアンツ愛」「チーム愛」という言葉の使い方です。
「愛」なんて普通は照れくさくて言えない言葉ですが監督は普通に使ってしまう。選手が失敗した時、みんなの前で「苦しいか?お前も苦しいけど、俺も苦しい、その苦しさをみんなで分かち合おう、みんなで分かち合えば苦しさも半分になるじゃないか」なんてクサいセリフを言うらしいです。
チーム愛というすべてを象徴しすべてを含んでしまう言葉を使って「俺のために頑張るんじゃない、巨人軍のために頑張るんだ!」という論理をもって声をかける。チーム犠牲という言葉と似ているところもあるが、やっぱり犠牲という言葉に対して皆、拒否反応を示すので、それも含めて「チーム愛」という言葉で上手く選手を操縦している。
我々の現場で協力業者さんが、よく「お前のためならやってやるよ とか監督さんがいうなら仕方がない やるか」なんて言って事をやってくれますが、(他の職業の方でも特に営業さんたちも、頼んだ先の人から言われているのではないでしょうか)もっと飛躍させて「お客さんのためだ とか エイムライト(会社)ためだ」なんて言って仕事を進めてくれるようになれば、もっといい仕事に繋がるし、この現場をみんな(各業者 かかわってるすべての人)で良いものにしよう!良いものを造ってお客様に引き渡そう!というワンチーム感が産まれてくるのではないのでしょうか?そしてそういう言葉が出るように気を配り、我々現場監督(もしくはリーダー 社長)が皆をまとめて引っ張って行くように心がけて物つくりをしていけば「三方ヨシ!」につながり 素晴らしいものができるのではないかと思います。
監督の事が好きじゃなくても良いものを造りたいという人はいるし、社長の事が好きじゃなくてもこの会社が好きじゃないという人は基本的にいないはずです。そのチームや仕事が嫌いなら転職すれば良いし、やめて他所に行けば良い。
チーム愛という言葉によってあの人の事が気に入らないといった個人的感情が解消される。素直にチームを思うようになる。原監督の「チーム愛」という言葉は単に照れくさいという感情をどこかへ飛ばしてチームを一つにする素晴らしい言葉なのだと思いました。
選手の話をよく聞きまとめる
「俺の部屋はいつでもドアを開けている」と言って選手の相談をいつでも聞くよ的にかっこよくいう人がいますが、考えてみたら選手がのこのこ監督の部屋に来るわけがない。だまって待っていたらダメ!自らコミュニケーションを取りに近づかなければ皆の本当の気持ちなんて聞くことができない。優しい原監督は星野監督のように厳しさを前面に出して接することはできないそうで。そこで取った手法は個人的に選手の所へ降りていき(近づいていき)コミュニケーションやディスカッションを行い、選手各々と直接話すという作業を取り入れたそうです。そして最後に「チームのためだ!チーム愛だ!」と言ってまとめているんでしょうね。
今の時代のリーダーにはまっているんだなぁと、その証拠に原監督が戻ってきたらこの独走状況です。今年も巨人強いですよね 私も深く取り入れたいマネジメント術の一つです。
PS
東京ドームの原監督の監督室にはケネディ大統領が苦悩している絵が飾ってあるそうです。自分の悩みなんて大きな国の大統領に比べれば「ちっぱけなもの」だと考え、力をもらうんですって、どこまでもポジティブな人ですよね~。
しかし、もうそろそろベイスターズに優勝してもらいたいんですけどね~😞
コメントを残す