こんにちは!
前回に引き続き、計測器のお話です。
前回のメジャーはあまりにもメジャー(笑)だったので、今回は少しだけマニアック、というよりは専門的な道具のご紹介です。
それは・・・
ノギス
という計測器です。
なんだかハンマーのような形をしていますね・・・
ですが間違ってもハンマーのような使い方はしてはいけません!
というのもこの道具、この形のものであればなんと
「0.05mm」まで正確に測ることができてしまう精密な測定器なんです!
その代わり、概ね15cm程までしか測れないものがほとんどです。
もはや普通の方でしたら日常生活でそんな細かい大きさなんて測る機会はまずありませんね・・・(笑)
ですが何か細かい物を作ったりする職業や趣味を持っている方からすればこの細かさが大いに役に立つのです。
ではまずこのノギスの具体的な部分の名前からご紹介します。
各部の名前
具体的には各部にこのような名称が設けられています。
特徴的なのは目盛りが2つの部品に設けられていたり、なんだかよくわからない形をしたものが色々飛び出しているところですかね。
次にこれらを使ったものの測り方です。
使い方
まずはジョーと呼ばれる下の一番大きな飛び出し部分の使い方です。
試しに500円玉を挟んでみました。
このように内側の真っ直ぐな部分に挟み込むようにして大きさを測ることができます。
次にクチバシと呼ばれる、その名の通りくちばしのように尖った部分を使った測り方です。
このようにものの内側に突っ張るようにこのクチバシをあてることで大きさを測ることができます。
次はデプスバーと呼ばれる部分を使った測り方です。
これはこのように本体をどこかにあてて、そこからこのデプスバーをぶつかる位置まで動かすことによってものの深さなどを測ることができます。
細長く作られているのでメジャーや定規が入らないような場所の深さなどを測れます。
以上がノギスの基本的な使い方なのですが、これをあてたからと言ってすぐに大きさが測れるわけではありません。
なぜなら、このノギスは目盛りの読み方が特殊なものになっています。
目盛りの読み方
目盛りの読み方ですが、特殊な読み方をするものなので順を追って解説致します。
先ほどの500円玉を例に、まずはバーニアスケールの「0」の目盛りがどこにあるのかを読みます。
この時点でミリ単位の大きさを読むことができます。
右下の拡大写真を良く見ると、「0」の目盛りは26mmと27mmの目盛りの間にありますね。
ということは、この500円玉の大きさは「26mm以上、27mm以下」ということになります。
次にここからがノギスの本領発揮、ミリ以下の読み方ですが
「バーニアスケールを真上から見て、
バーニアスケールの小さい目盛りがメインスケールのどの目盛りと合っているのか」を見ます。
・・・ちょっとややこしいですね。
先ほどの「0」から順に辿っていくと、バーニアスケールの1や2はどれもメインスケールの目盛りからズレています。
次に3で少し目盛り合ってきて、4はかなり近いです。
そして5はほぼピッタリ合っているように見えますね。
そして6は4と同じように少しズレていますね。
続く7、8、9はどんどんとズレが大きくなっていきます。
つまり5が一番メインスケールの目盛りに近いということになります。
そしてこれに先ほどの「0」の26mm以上、27mm以下という値と合わせると、この500円玉の大きさは
「26.5mm」ということになります。
やっぱり少し難しいですね・・・
なるべくわかりやすく解説しようと努力しましたが、筆者の文章力ではこれが限界でした・・・
ちなみにバーニアスケールの数字の間にある目盛りは0.05mmの目盛りになっていて、数字の間よりもこの間の目盛りが合っている場合は〇.〇5mmということになります
余談ですが、気になってウィキペディアさんで検索してみたところ
26.5mmと、計測結果と全く同じ値が出てきました!
さすがノギス!
メジャーや定規では測れない精度まで平然と測ってのけるッ
そこにシビれる!あこれるゥ!
いかがでしたでしょうか?
さすがにあまり身近な道具ではなく、精度が出ている物はそれなりのお値段がする道具ですが、ものづくりをする時に手元にあると非常に心強い道具であることは間違いありません!
閲覧、ありがとうございました!